追い炊きができない——まず確認すること
浴槽のお湯が冷めたときに追い炊きボタンを押しても温まらない・動かない場合、原因は給湯器本体・追い炊き配管・浴槽のふろ循環アダプター・リモコンの設定など複数に渡ります。修理が必要なケースもありますが、簡単な確認で解決できることもあります。
この記事では追い炊きができない原因を症状別に整理し、自分で確認できること・業者に依頼すべきことを順番に解説します。
追い炊き機能がそもそも付いているか確認する
追い炊き機能はすべての給湯器に付いているわけではありません。給湯専用タイプ(「給湯器」とだけ表示されているもの)には追い炊き機能がなく、フルオートまたはオートタイプの「ふろ給湯器」にのみ搭載されています。
- 給湯専用——浴槽に直接お湯を張ることができるが、追い炊きはできない
- オートタイプ(セミオート)——自動湯張りと保温ができるが、追い炊き機能は機種による
- フルオートタイプ——自動湯張り・保温・追い炊きがすべて搭載されている
給湯器のリモコンに「追い炊き」ボタンがない場合は、給湯器が追い炊き非対応の機種です。この場合は追い炊き機能付きの給湯器への交換が必要になります。
症状別・追い炊きできない原因と対処
① リモコンを押しても反応がない・ボタンが効かない
リモコン自体の不具合、または給湯器本体との通信エラーが考えられます。
- 給湯器の電源を一度切り、1〜2分後に再起動してみる
- リモコンの画面にエラーコードが表示されていれば、取扱説明書で内容を確認する
- 電源リセットで改善しない場合はリモコンの故障または給湯器本体の異常が考えられるため業者に相談する
② 追い炊きボタンを押すと動くが、お湯が温まらない
ポンプは動いているのにお湯の温度が上がらない場合は、熱交換器の汚れ・劣化や、追い炊き配管の詰まりが考えられます。
- 長期間追い炊きをしていない・水垢や皮脂汚れが配管内に蓄積している可能性がある
- 配管洗浄剤(ジャバ等)を使って浴槽の追い炊き配管を洗浄してみる
- 洗浄しても改善しない場合は熱交換器の劣化・詰まりが考えられるため業者に点検を依頼する
③ 追い炊きは動くが、すぐ止まってしまう
安全装置が作動してすぐ止まる場合、浴槽内の水量が少なすぎることが多いです。追い炊きは浴槽にある程度の水量がないと機能しない設計になっています。
- 浴槽のふろ循環アダプター(側面の穴)が水面より上に出ていないか確認する。アダプターが水から出ていると循環できない
- 残り湯の量が少ない場合は水または湯を追加してから追い炊きを試す
- エラーコードが出ている場合はそのコードで原因を確認する
④ ふろ循環アダプターが詰まっている
浴槽の側面に取り付けられているふろ循環アダプター(穴の部分)にフィルターが付いており、髪の毛・水垢・石けんかすが詰まると循環不良になります。
- フィルターを取り外して水洗いする(月1回程度の清掃が推奨されています)
- フィルターに汚れが見当たらない場合は、アダプター内部の詰まりが考えられるため業者に相談する
ふろ循環アダプターのフィルターは、追い炊きができなくなる前から月1回程度の清掃が推奨されています。入浴剤を頻繁に使う・家族が多いご家庭では汚れが蓄積しやすいため、2週間に1回程度の清掃がおすすめです。
⑤ エラーコードが表示されている
追い炊き関連のエラーコードが表示されている場合は、そのコードをメーカーのサポートページや取扱説明書で確認してください。主要なエラーコードの意味は以下の通りです(メーカーによって異なります)。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 循環異常エラー | フィルター詰まり・水量不足・ポンプ故障 | フィルター清掃→水量確認→業者相談 |
| 過熱エラー | 循環水量が少ない・熱交換器汚れ | 湯を追加→電源リセット→業者点検 |
| ポンプ異常エラー | 循環ポンプの故障・詰まり | 業者による点検・部品交換 |
| 燃焼異常エラー | 給湯器本体のバーナー・センサー異常 | 業者による点検・修理 |
自分でできることのチェックリスト
- □ リモコンに追い炊きボタンがあるか確認する(ない場合は機種が非対応)
- □ 給湯器の電源を切って1〜2分後に再起動する
- □ リモコンのエラーコードを確認する
- □ 浴槽の残り湯がふろ循環アダプターより十分上にあるか確認する
- □ ふろ循環アダプターのフィルターを外して清掃する
- □ 配管洗浄剤(ジャバ等)で追い炊き配管を洗浄する
- □ 上記をすべて試しても改善しない場合は業者に点検を依頼する
業者に依頼が必要なケースと費用の目安
自分で確認・対処しても改善しない場合は業者による点検・修理が必要です。
- 循環ポンプの交換:20,000〜40,000円前後(部品・工事込み)
- 熱交換器の洗浄・交換:20,000〜60,000円前後
- ふろ循環アダプターの交換:10,000〜20,000円前後
- 給湯器本体の交換(10年以上使用の場合):150,000〜300,000円前後
使用年数が10年以上の給湯器で追い炊き機能が故障した場合、修理費が高額になるケースが多く、本体交換のほうが長期的に合理的な判断になることがあります。業者に「修理と交換のどちらがよいか」の判断も含めて相談してください。
まとめ
追い炊きができない場合はまず「追い炊き機能がそもそも付いているか」を確認し、次にリモコンのエラーコード・残り湯の水量・ふろ循環アダプターのフィルター詰まりを順番に確認してください。電源リセット・フィルター清掃・配管洗浄で解決するケースも少なくありません。それでも改善しない場合は循環ポンプや熱交換器の劣化が考えられるため業者への点検依頼が必要です。使用年数が10年以上の場合は修理と交換を比較して判断することをおすすめします。
