給湯器が点火しない——原因の確認手順と修理費用の目安

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給湯器が点火しない——それはどんな状態か

お湯を出そうとしたのに、いつまで経っても水しか出てこない。もしくはバーナーが着火しようとする音(カチカチ)がするのに、すぐ消えてしまう。このような状態が「点火不良」です。

点火しない原因はいくつかありますが、その多くは自分で確認・対処できるケースです。まず落ち着いて、以下のポイントを順番に確認してみてください。

給湯器が点火しない主な原因と確認方法

① ガスが止まっている

最も多いのがガス供給の問題です。ガスの元栓が閉まっていないか、カセット式ではなくプロパンや都市ガスであれば供給自体が止まっていないかを確認してください。

  • ガスコンロで火がつくかどうかを確認する
  • コンロもつかない場合はガス供給側の問題(元栓・ガス会社に連絡)
  • ガス料金の滞納でガスが止まっているケースも稀にある

② 電源・リモコンの問題

給湯器は電気で制御されています。電源プラグが抜けている、ブレーカーが落ちているといった理由で動かないことがあります。

  • 給湯器本体の電源プラグを確認する
  • ブレーカーをチェックする
  • リモコンの電源ボタンをオンにする(オフになっていることがある)
  • リモコンの電池切れを確認する

③ エラーコードが表示されている

リモコンや本体にエラーコードが出ている場合は、そのコードをもとに対処が必要です。コードの意味はメーカーによって異なりますが、代表的なものを以下に示します。

主なエラーコードの例(ノーリツ・リンナイ共通傾向)

  • 111・140:点火不良(ガス不足・点火系異常)
  • 632・632:ファンモーター異常
  • 290:過熱防止装置の作動
  • 888・99:給湯器の寿命・点検時期サイン

詳細はメーカーのウェブサイトまたは取扱説明書で確認してください。

④ 水圧が低い・水が来ていない

給湯器は一定の水量(最低作動水量)が流れないと点火しない仕組みになっています。水道の元栓が絞られていたり、水圧が著しく低い場合は点火しません。

  • 水道の蛇口をひねって水が十分に出るか確認する
  • 給湯器の水抜き栓やフィルター(ストレーナー)が詰まっている場合は清掃が必要

⑤ 強風・排気つまりによる安全装置の作動

強風の日には排気口に風が逆流し、安全装置が働いて点火を止めることがあります。排気口の周囲に物が詰まっている場合も同様です。

  • 屋外設置の場合、風が収まってから再点火を試みる
  • 排気口・吸気口に異物・落ち葉・鳥の巣がないかチェックする
  • 風が原因の場合は時間を置いてリトライすれば解消することが多い

⑥ 凍結による配管・器具の不具合

冬場は給湯器内部や配管の凍結により、点火はするがお湯が出ない・水が通らないという状態になることがあります。これは給水管や給湯管が凍り、水流が確保できないために起こります。

  • 気温が上がるまで待つのが基本(無理に熱湯をかけない)
  • 凍結防止機能がある機種は事前に設定しておくと安心

⑦ 点火プラグや電磁弁の劣化(部品の経年劣化)

上記をすべて確認しても改善しない場合、給湯器内部の部品が故障している可能性があります。特に点火プラグ(スパークを発生させる部品)や電磁弁(ガスの開閉を制御する部品)は消耗品で、年数が経つと劣化します。

このような内部部品の故障は、自分で修理することはできません。メーカーまたは専門業者への点検・修理依頼が必要です。

自分で試せる対処手順

点火しない症状が出たとき、まず以下の順番で試してみてください。これだけで解決するケースは少なくありません。

  1. ガスコンロで火がつくか確認する(ガス供給の確認)
  2. リモコンの電源がオンになっているか確認する
  3. 給湯器本体の電源プラグとブレーカーを確認する
  4. エラーコードが表示されていれば番号をメモする
  5. 一度リセット(電源を切って1〜2分後に再起動)する
  6. 水道の元栓・蛇口から水が出るか確認する
  7. 排気口に異物がないか目視確認する
  8. それでも直らない場合はメーカーか業者に連絡する

業者に依頼すべきケース

以下のいずれかに当てはまる場合は、自力での対処は難しく、専門業者への依頼が必要です。

  • エラーコードが表示されており、リセットしても解消しない
  • ガスの臭いがする(すぐにガス会社へ連絡・換気も忘れずに)
  • 「カチカチ」と点火音はするが、何度試しても着火しない
  • 給湯器本体から異音・異臭がする
  • 設置から10年以上経過している
ガス漏れの疑いがある場合は即時対応を
ガスのにおいがする場合は、絶対に電気のスイッチを触らず、すぐに窓を開けてガス会社(都市ガスは各地域のガス会社、プロパンはLPガス会社)へ連絡してください。給湯器の操作も含め、一切の火気・電気操作は厳禁です。

修理・交換の費用目安

点火不良の原因が部品故障だった場合、修理費用はおよそ以下のとおりです。

原因・作業内容 費用目安
点火プラグ交換 1.5万〜3万円
電磁弁交換 2万〜4万円
基板(制御基板)交換 3万〜6万円
給湯器本体の交換(15〜24号) 10万〜20万円前後

設置から10年以上が経過していて、修理費が高額になりそうな場合は、新しい給湯器への交換を検討するのが合理的です。修理してもまた別の部品が故障するリスクが上がるためです。

メーカー別・点検依頼先

修理・点検を依頼する場合、メーカーの公式サービス窓口か、地域の給湯器専門業者に連絡するのが基本です。

  • ノーリツ:0120-911-026(お客様相談センター)
  • リンナイ:0120-054-321(お客様相談センター)
  • パーパス:0120-063-892(お客様センター)
  • パロマ:0120-193-737(お客様センター)

保証期間内(通常1〜2年)であれば無償修理の可能性があります。設置時の書類や保証書を確認しておきましょう。

まとめ

給湯器が点火しない原因は、ガス供給・電源・エラーコード・水圧・排気つまり・凍結・部品故障と多岐にわたります。まずはガス・電源・リモコンという基本的な確認から始めることで、自力で解決できるケースは意外と多いです。

それでも改善しない場合や、エラーコードが出て消えない場合は、無理に使い続けず専門業者に点検を依頼してください。特に設置から10年前後であれば、修理か交換かを業者と相談しながら判断するのが得策です。

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