エコジョーズは意味あるか——節約額・元が取れる年数・デメリットを解説

目次

エコジョーズとは何か——通常の給湯器との違い

エコジョーズは、従来の給湯器では捨てていた排気熱を回収して再利用する「潜熱回収型給湯器」です。通常の給湯器の熱効率が約80%であるのに対し、エコジョーズは約95%以上と大幅に高く、同じ量のガスでより多くのお湯を沸かすことができます。

給湯器を交換するとき「エコジョーズにすると光熱費が下がる」と言われますが、実際にどのくらい節約になるのか、本当に元が取れるのかを具体的に見ていきます。

エコジョーズの節約効果——実際の数字

エコジョーズの熱効率は約95%で、従来型(約80%)と比べると約15〜17%のガス使用量削減が期待できます。

年間節約額の目安(4人家族・都市ガスの場合)

  • 給湯のガス代(年間):約60,000〜80,000円
  • エコジョーズによる削減率:約15〜17%
  • 年間節約額:約9,000〜13,000円程度

※ガス料金・使用量・地域によって異なります

プロパンガスの場合は都市ガスより単価が高いため、節約額も大きくなる傾向があります。一方、もともとガスの使用量が少ない1〜2人世帯では節約額が小さくなります。

エコジョーズは元が取れるか

エコジョーズは通常の給湯器より本体価格が2〜4万円程度高い傾向があります。年間の節約額と比較すると、元を取るまでの期間の目安は以下のとおりです。

条件 年間節約額 価格差2万円の場合 価格差4万円の場合
4人家族・都市ガス 約1万円 約2年 約4年
2人世帯・都市ガス 約5,000円 約4年 約8年
4人家族・プロパン 約1.5〜2万円 約1〜1.5年 約2〜3年

給湯器の寿命は10〜15年程度です。4人家族であれば2〜4年で元が取れる計算になり、残りの期間はそのまま節約が続きます。プロパンガスの家庭ではさらに早く元が取れます。

エコジョーズのデメリット

節約効果が期待できる一方で、エコジョーズには通常の給湯器にはないデメリットもあります。

ドレン排水の処理が必要

エコジョーズは排気熱を回収する過程で「ドレン水(凝縮水)」が発生します。この水は弱酸性のため、排水するための専用配管(ドレン排水管)の設置が必要です。既存の設備によっては追加工事が必要になり、設置費用が増えることがあります。

設置場所の制約

ドレン排水の処理ができない場所(排水場所が確保できない環境など)では設置できないケースがあります。事前に業者に確認が必要です。

本体価格がやや高い

同じ号数・同じメーカーで比較すると、エコジョーズは従来型より2〜4万円程度高くなります。ただし交換時のタイミングであれば、価格差は元が取れる範囲内に収まることが多いです。

エコジョーズが特に向いているケース

  • 家族が多くガスの使用量が多い(4人以上の世帯)
  • プロパンガスを使用している(単価が高いため節約効果が大きい)
  • 毎日湯船にお湯をはる習慣がある
  • 給湯器の寿命があと10年以上ある(新築・築浅の住宅)
  • ドレン排水の設置スペースが確保できる

エコジョーズより向いていないケース

  • 1〜2人世帯でガスの使用量が少ない
  • シャワーのみでお湯の使用量が少ない
  • ドレン排水が確保できない設置環境
  • 数年で転居・建て替えの予定がある

エコジョーズ導入時に使える補助金

自治体によっては、省エネ機器の導入に対して補助金制度を設けているところがあります。また国の省エネ補助金制度(給湯省エネ事業など)が実施される年度もあります。交換を検討する際は、お住まいの自治体や経済産業省のウェブサイトで最新情報を確認することをおすすめします。

まとめ

エコジョーズは「意味があるか」という問いに対しては、4人以上の家族でガスをよく使う世帯であれば十分元が取れるというのが結論です。年間1万円前後の節約が10年以上続くことを考えると、給湯器交換のタイミングでエコジョーズを選ばない理由は少ないといえます。

一方、1〜2人の少人数世帯やガスの使用量が少ない家庭では節約効果が小さくなるため、通常の給湯器との価格差を踏まえて判断するのが現実的です。業者に見積もりを取る際に「エコジョーズと通常型、どちらがお得か」を具体的な数字で比較してもらうのが最善です。

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